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2013年7月
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ある日の早朝、いつものようにしばし空を眺めて
その日は梅雨を忘れるかの爽やかな陽の光に満ちていた
わずか数分の間でも、かならず何かの鳥を目にするが
この日は、西へ東へ、6種以上の鳥が飛び去っていく
鳥の名前が分からず何とも歯がゆい、
特徴をつかみたくてもとにかく速い!
きれいに等間隔で6羽が一直線に進む中型の鳥
あっ、白い大きな鳥!海沿い目指して優美な飛行を見せてくれます
そういえば春先のことでした、
毎年やってくるツバメがいつもの巣作りの場所がなくなり
何度も行き交ううちに困り果てたように電線にとまりました
これまでこの辺りに2ヶ所の巣を見てましたが
角地に育つ1本の桜と道路際のポストだけが残り
かなりの大規模な地域再開発のため街は一変しました
広範囲に植物が植栽され緑豊かな新しい街が誕生する計画を知り
ツバメは新しい住処を探し当てていて、
そこでも変わらず初夏を告げてくれていることを希っているこの頃です
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2013年6月
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第46回・日本いけばな芸術展に出品しました。
日本橋・高島屋 5月24日、25日
一昨年もその前も〝松″を主材に取り組んできました
特に一昨年は大震災の後で松への想いも一入でした。
樹齢を重ねた松の幹肌の白さ、海沿いの松林、
ドキュメンタリー映像で観た、燃料採取に都合よく腰を曲げて無理に低く育てた松々々、
映画で主人公がくりひろげる松林での心に染み入る感動シーン……。
少し苦労話を、
今年はさわやかな5月とはいかず暑い日が続いたので
思いのほか松の生気がはやく失せ、作品のイメージを具現する難しさを感じました。
たくさんのご感想をお聞かせいただき、ことしの〝松″にも物語ができました。
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2013年5月
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いよいよゴールデンウイーク!
お休みの日数も、過ごし方も人それぞれ・・・。
なかには10日間もお休みの人がいて
桜前線はどこまで北上しているのでしょう。
花仲間のコラボのご案内。友人のご子息の個展、…。
手もとの案内状だけでも何通にもなります。
その中でも、目黒・雅叙園で行われている「いけばな×百段階段」は
文化財に指定されている贅を凝らした各部屋に日を変えて各いけばな流派が
花を生け、空間、室礼の妙など見ごたえのある花会です。
毎月更新している原・花愛舎の作品は、クラスにより決まった花材費の中で
お花屋さんから届く花々でいける作品がほとんどです。
もう1枚、もう1輪あったらいいのだけどと思うことが多いのですが
そのおけいこの積み重ねが様々な空間に息づく「はな」をいける基本。
ひとつとして同じ表情のない花々を手にして、
季節を感じ、時に元気をもらう日々です。
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2013年4月
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春の花々が予想外の速さで咲きそろい
なにか落ち着かず、気ぜわしいこの頃です。
待ちわびてこそ堪能できるのかもしれません。
まさに、いけばなの醍醐味と同じ。
季節に先駆けて、あの花、この花をさきどりしていけることが
これほど贅沢で心豊かにしてくれることなのだと実感した春です。
吉祥寺アトレ店の春のイベントで「生花体験レッスン」の指導をしました。
小学校3年生になる男のお子さんやお若い頃にいけばな小原流をされていた方など
それぞれとても楽しんで春の花をいけました。
誰にでも初めがあり、それが花とつながっていたら
季節も思い出のひとつを彩ってくれることでしょう。
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2013年2月
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OVER THE CENTURY
桜並木の木々も、ほのかにピンクの空気をまとい始めました。
花のたよりをまちわびて、ウキウキしてきました。
この冬は雪も多く、寒いさむいで過ごしたのでなおさらです。
梅、桃、桜……春の花木の花たよりは例年より遅いでしょうが
花会、イベントの準備が始まっています。
「小原流武蔵野支部 創立50周年・特別講習会」
小原流五世家元 小原宏貴先生
3月3日・武蔵野市市民文化会館大ホール
(完売、当日券はございません)
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2013年1月
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OVER THE CENTURY
うれしい年賀状が届きました。
今年の5月に「国立近現代建築資料館」がオープン!のお知らせです。
英国人の建築家ジョサイア・コンドルの資料も展示されるとのこと。
東京駅を設計した辰野金吾とJ・コンドルとのつながりで
保存しておいた東京駅保存復元広告と桜の紅葉で
「Over The Century」の作品です。
※桜の紅葉、東京駅復元広告2葉(クリックで拡大)
J・コンドルが明治24年(1891)に刊行した「THE FLORAL ART OF JAPAN」
いけばなや日本の花と人々との風俗など大変美しい版画も添えられた
内容、装幀とも素晴らしい書籍で、西欧の人々に広く読まれたことがうかがえます。
とくに港、々に建てられた近代建築にマッチしたいけばな、小原流の盛花も
時代を同じくして急速に全国に広まりました。
時代をつなぐこと、伝統そして不易流行、時代とともに伝統に息吹を与え続けるこ
と。
5月を楽しみに…・。
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2013年1月
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あけましておめでとうございます
幸せなこと、美しいもの、楽しいことが
たくさんの一年になりますように
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