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2005年

表参道から原宿に向けて散策する。
月に何日も青山に出向くが、
ウインドーショッピングを愉しむことは年に何回もない。

クリスマスデコレーションの高級ブランドのショップは
どこも人でにぎわい、さすが12月!

今年の傾向は、
リースやツリーといったシンボリックなクリスマスを
前面に展開することなく
商品そのものでパーティーシーンをイメージさせるなど、
花の世界があまり見られない印象を持った。


それにしても暖かいと思っていた矢先、
思いがけず白銀の世界で一日を過ごした。

様々な木々の紅葉を左右に、
山間を列車が進み高度を増すにつれ雪がちらつきはじめ、
やや湿り気を帯びた雪が木々の枝に積もりはじめる。

とくに大きく横枝を張った桜は、
冠雪の白とぬれた幹肌の黒がつくりだす絵画の世界。

ほおけた尾花にうっすらとつもる雪・・・・・・。

そして出向いた先では子供たちとの出会いが待っていた。

花をいけるって素敵!

花をいけるって楽しい!

花をいけるって難しい!

どうやら子供たちと花との会話が弾んでいるようです。


山に抱かれたおおぜいの子供たちの声も、
喧騒の都会の若者たちも、
なぜか心のぬくもりを感じ幸せを共有できる12月が好きです。

2005年

今年の秋はおそい、おそいと言っているうちに雪のたよりも聞かれ
初冬の気配のこの頃です。

葉の大きさもほどよく、きれいに紅葉した木苺をいけることができました。
都会でも街路樹の銀杏やハナミズキ、
そして庭先や車窓から時折目にする木苺など、
葉の色づく木々はかなり見かけますが
なかなか「あ~きれい!」という光景に出会えません。

数年前、友人の個展に伺う途中かたちも色もとても美しい桜の落ち葉を
ひろいあつめおみやげにしたことがありました。

例年10月、11月はいくつもの花会のご案内が届きます。

沼津の大中寺で催された花会にうかがい、書院、茶室、庭など
様々な空間に趣向を凝らした花を愉しんできました。

橋がかりにお客様が頭をぶつけないようにさりげなく生けられた掛け花など、
気配りの行き届いたぜいたくな花会でした。


花会でもうひとつ。

日本いけばな芸術展に出品した原明子の作品について。
ご覧くださった方々からご感想、ご質問をいただきました。
「モリゾー」「トトロ」という声が多かったのですが「道」とか「信濃路」
などというお言葉もありました。

作者としては、一度皆様の前に出したらもう見てくださる方々の想いの物。
そのように何かを感じてくださったなら、それ以上嬉しいことはありません。

2000本を超える薄。
広げて乾燥させ一本ずつ葉をとり・・・
こんなにスペースと時間と手間がかかるとは予想外でした。

木は数百キロ離れたかの地から運ばれ、15年以上前に清里で造成時に
伐採された唐松をまとうように貼り付けたものです。

今日もなにかにハっとできたら・・・良い一日になります。

2005年

 芸術の秋!お知らせです

『庭園植物記展』 2005年8月3日[土]ー11月6日[日] 
 東京都庭園美術館

*早速行ってきました。

いけばな作家では中川幸夫、勅使河原蒼風、
山根翠堂の写真や書籍での展示が見られます。

南方熊楠の直筆の観察図、標本などから荒木経惟の植物の性に
充ち満ちた写真に埋め尽くされた部屋など多岐にわたる植物の姿を
見ることができました。

[日本いけばな芸術展]2005年10月12日(水)-17日(月)
 日本橋高島屋8階

*1000人のいけばな作品展。原明子も出品します。


残暑の中、長野善光寺大勧進で行われた松田隆作展
大がかりな個展でしたが松田氏らしい緻密で手を抜かない作品に
圧倒されました。
まだ、写真がなくお見せできませんが・・・。


ある高貴な女人が赤い花が好きで野に出でて手折っておりました、
手をのべてくれない花が[私だって赤い花。吾亦紅」と言ったとか。

秋風に揺れるつぶらな赤。野にあってことさらに赤が映えておりました。

2005年

東京で震度5ほどの地震があったことを九州で知りました。
「こちらの地震の時は、こんな様子で・・・・・・」と話を聞き、
先ずは、お供えの花瓶が倒れていないかと心配しましたが、
花の学校の生徒が創ってくれた軽石でできた花留めのオブジェが
ころがっていただけででした。


九州の宿泊先は以前にも滞在したことがあり、
とても楽しみにして出向きました。
それというのも、
以前もちょうど暑い時期でお堀に面したラウンジから見事な蓮の花をながめ、
堪能した思い出があったから。


部屋から眼下に眺められるお堀は深く水をたたえ、
楠の巨木が影を落として静まりかえり、
遙か視界の届く限り西日をうけてきらきらと輝き、
蓮の痕跡をたしかめることができません。
気を取り直して散策にとフロントで尋ねたところ
「景観を損ね見苦しいというご意見があり、きれいにしました」???
そのフロントの壁には、堀一面に咲く蓮を描いた油絵が掛かっております。


たしかに上野不忍池でも、
魚、鳥、他の植物等との共生からもかなり大規模に手を入れるニュースを
目にしたことがありました。
秋田、鹿児島、新潟高田、島原・・・季節の巡り合わせが良ければ
きっと各地でお堀の蓮を見ることができるのでしょう。


深夜、ライトアップされた楠はすべてをうけとめ、
つつみこみ神々しいまでの存在感を示しておりました。
ハット息をのむほどの・・・・・・

2005年

ライフワークにしているメキシコの本を出版された友人のフォトグラファー
阿部修二さんの写真展に行ってきました。

これまで長年にわたって黒いマリアなど数々の労作を何度か拝見していたので、
『写真集』だと思いこんでおりましたが
『メキシコ歴史紀行』ーコンキスタ・征服の十字架ー明石書店、
300数十頁に及ぶ著書でした。

このホームページにも阿部氏撮影の写真があります。

『メキシコ歴史紀行』のあとがきに、
「どろがめさん」こと故高橋延清先生に心より感謝申し上げる、と・・・・・・。

二人で彼の地へ、遺跡と絡み合い、組みあいする植物の生命力のすさまじさを
見に行くご縁があったと伺っています。

教壇に立ったことのない東大名誉教授とも聞いていますが、
北海道東大実験林での生活をT・Vや書籍で拝見し植物と、
自然と、もっと大きく地球と一体ともいうべき姿に深く感動を覚えたことでした。



新潟、出雲崎の良寛堂で採取したというマルハアサガオの種を送っていただきました。
朝顔の種まきの時期にはぎりぎりでしたがさっそくまいてみました。

まだ15センチほどですが、何かに巻き付こうと動き始めています。
どんな花が咲くか楽しみな毎日です。

2005年

 青麦の話をしたかと思うと、
はや麦秋の季も過ぎおけいこで紫陽花をいける季節になりました。

今年は一週間ほど花の咲き出すのが遅かったようですが、
雨と映る花です。

雨といえば、先頃、高松の栗林公園を訪れました。
しとしとと降る雨に松の緑が美しく、
幹肌もしっとりと黒みを帯びて雨の日に訪れてこそさらなる緑を満喫
できるものだと感じました。

高見から広大な庭園を眺め、水、橋、そして緑のグラデーションを
独り占めしたわずか40分の別世界でした。

高松は毎年のように水不足のニュースを耳にしますので、
この夏はそうでないと良いですね。


ジューンブライト!

花嫁のお好きな花はなんの花。

胡蝶蘭、ステファノーチス・・・時代とともに流行がありますが、
スズランはかなり苦労します。
もっとも花の良い季に使えると良いのですが、
これだけかなりの花が長い期間出回る時代になりましたが
ベストシーズンに、ベストの花を一生一度の想い出の花に、
と希っています。

2005年5月

 卯の花の 雪かと見ゆる 目にまぶし  
                    風樹子

初夏の風とともに届いた句です。
 卯~の花の におう垣根に・・・・・・夏~はきぬ
と、歌った頃を思い出しました。

あの頃、季節はもっと色濃く目に頬にそして心に
届いていたように思うのは、私だけでしょうか?

幼子の手をとり、麦畑をぬって散策しました。
背比べをすれば、麦の方がはるかに丈高く
タンポポの綿毛をかわいらしい小さな指に巻き
素敵な指輪もできました。(*^_^*)(*^_^*)

竹の秋と麦の青。さわさわと菜種が揺れ
八十八夜を迎えた茶畑の柔らかな緑が印象的でした。
路傍の草も、家々の花も透明な光をうけて輝いていました。

そういえば以前、麦畑を歩いたのは何十年も前のことでした。

2005年4月

はる~~~~~春!
花のたよりは、北から南からなんといってもサクラメール。

先日、念願のお道具屋に行ってきました。京都の「安重」です。

何百年と続く刀鍛冶の伝統を引き継ぐ、いけばなの花鋏の店と
説明するのが分かりやすいかもしれません。

京都らしい間口の狭いお店にはいると、「安重打刃物店」の木彫り
の看板が掛かり、疎開でこの場所に店を移したということですから
60年以上きっと変わっていないと思われる木枠のガラスケースに
花鋏が何十丁と並べられておりました。

ひとつひとつが手作りで種類もさまざまです。

私は、蕨手とよばれる手のかたちを使っています。

並べられた中に蕨手の部分が漆で赤いおはさみを何丁かみつけ、
ご案内くださった岡田幸三先生にお尋ねすると「嫁入り道具に持っ
て行ったので」と教えてくださいました。


いけばなに必要な道具の第一は、花鋏。

これとて、いけばなが誕生した頃は小刀を使用していたのですから
何百年の間に、花を切る、花をいける器、花を留める道具はさまざま
な変遷を辿ってきたことでしょう。

いまはエッこれが器?ワー可愛い~と人気者の花留めなど一見
何に使用したらよいのか分からない道具もあります。


さらに奥のお部屋で花器を拝見することができました。

何百年も前の器でも御所、公家、大名などの道具方が丁寧に扱って
きたので新しいものかと見まごうほどです。

ご主人のお話を伺っていると、千家十職も現代に息づいていることが
実感できました。

不易流行。伝統と今、タイムスリップしたかのような一時でした。

2005年3月

今年は暖冬という予報だったのに、寒い日が続きます。
北海道や東北に出かける予定ですが、「白銀の世界です」
とたよりが届きます。

雪といえば、雪のアメリカ、オハイオ州を訪れたことがありました。
サンフランシスコからシカゴ経由でデイトン飛行場に降り立ちました。
あの、ライト兄弟が初めて飛行に成功した土地です。
友人のウオルター一家四人が出迎えてくれました。
「キコ~!」と大きな声が聞こえ、初めて会う3歳の女の子が
何十本も束ねたフリージアのブーケを手に抱きついてきました。

フラワーアーチストのウオルターが寒い雪のデイトンに到着した
遠来の友のために、明るい暖色の春の花、
そしてなんといっても香りいっぱいのフリージアを束ねて精一杯の
歓迎の気持ちを花束に託してくれたのでした。

滞在中、ゲストルームに飾られた花束の写真が手許にあります。

もう30年も前の思い出ですが、幸せだった一家の温かいもてなしは
昨日のことのように鮮明です。

2005年1月

新春を迎え、ものみな新たに目に映ります。
竹に窓を空け、金箔を張り込み小松と蘭を一輪
そのほか一通りの花こしらえをいたしました。
かわりなく花とむかいあえ、今年の始まりです。

お正月花の下いけをしたあの方、この方・・・
とくに、初めて家の中に自身が生けた花を飾り
お正月を迎えた方はより、晴れ晴れとしていることでしょう。

今、目の前に牡丹が咲き誇っています。色は濃いピンク。
島根県のくにびき牡丹といって、およそ300年も前から
植え付けが始まったそうです。
今年95歳になられる大先輩からのおくりものです。
包装といい、つぼみの状態でお正月に開花を愛でるよう
細かい心配りがなされたプレゼントに感激です。
贈る人、花を栽培する人、梱包する人、配送する人・・・
切り花でもおなじこと。

今年も、いのちある植物、美しい植物に感謝。

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